第22回島根県理学療法士学会のテーマは

「1Action〜想いを形づくる〜」です。

 

私たち理学療法士は日々、「何かを解決したい」「何かをやってみたい」「人の役に立ちたい」などの様々な想いを持ち、その達成に向けて活動しています。島根県理学療法士学会が応援する1Actionとは、たとえ小さなことであっても、それぞれの想いを行動として形づくることです。本学会では、参加者の皆様が持つ想いを1Actionとして実現するきっかけとなる学会を目指し、このテーマを設定いたしました。

 

 

本学会のプログラムには、学術的要素と教育的要素を取り入れています。これらは、1Actionをより良いものにするための基盤となる重要な要素だと考えています。学術的な基盤とは、その領域における学術的背景を理解し、目的や実施内容を明確にし、指標を測定して広い視野で考察し、他者に伝わる形にすることを指します。想いや行動を学術的な基盤に乗せることで、その活動はより効果的になり、より多くの人と共有することができます。本学会では、研究デザインや統計に関する基礎知識を学び、学術活動を発展させるヒントを得ることで、学術活動の充実感・楽しさ・ワクワクを感じていただけることを目指します。

 

また、組織としてより大きな1Actionを起こすためには、教育的な基盤が必要です。教育的な基盤とは、個人の成長を促進し、組織全体の能力向上を図るための知識やスキルを指します。具体的には、自身の成長に繋げるための知識、組織内での職員教育に関する知識、臨床実習や学生教育に関する知識などが含まれます。本学会では、これらの知識を幅広く学ぶことができる講演やシンポジウムを企画しました。教育講演では、臨床教育・学生教育の最新の学習科学に基づく方法論を学び、現場での教育力向上を目指します。また、シンポジウムでは、島根県内での臨床実習の課題と展望を共有し、実習の質を高めるための具体的な戦略を議論します。

 

教育は、理学療法士としての専門性を高めるだけでなく、地域社会に貢献するための重要な柱でもあります。本学会を通じて、参加者の皆様が新たな知見を得て、日々の実践に活かすことで、地域全体の健康と福祉の向上に繋がることを期待しています。

 

本学会の趣旨をご理解いただき、ご協力とご支援をお願い申し上げます。本学会はJR松江駅に隣接する松江テルサにて開催します。交通アクセスが良好な立地ですので、ぜひ松江にお越しいただき、日々の1Actionをご紹介いただきながら、仲間と想いを共有し、共に学び合う楽しさを感じていただければ幸いです。運営スタッフ一同、皆様に満足していただける学会となるよう準備を進めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

                                                                         

                                                                                  第22回島根県理学療法士学会学会長 

                                                                                  馬庭春樹(松江総合医療専門学校)